動物細胞に細胞壁がないのはなぜ?植物細胞と動物細胞の違い

雑学

中学校の理科で学習する植物細胞と動物細胞の違い、皆さんは覚えていますか?
今回はその違いの中でも、「なぜ動物細胞に細胞壁がないのか」という疑問に答えていきます。

植物細胞と動物細胞

植物細胞と動物細胞の違いを復習しよう !

まずは中学校の内容をおさらいしましょう。
植物細胞と動物細胞には、共通のつくりと片方の細胞しかないつくりがあります。

植物細胞
  • 細胞膜
  • 液胞
  • 葉緑体
  • 細胞壁
動物細胞
  • 細胞膜

黒字が共通するつくり「核」と「細胞膜」
赤字が異なるつくり「液胞」「葉緑体」「細胞壁」です。

中学校の知識を少しだけ思い出せたでしょうか。
次に、それぞれのつくりの働きについてみていきます。

このつくりの働きをみると勘のいい人は「なぜ動物細胞に細胞壁がないのか」の
理由がわかると思います。

それぞれのつくりの働き

せっかくなので、細胞壁以外の細胞のつくりも見ていきましょう。

  • ・・・・・DNA(遺伝子)が含まれている
  • 細胞膜・・・細胞内外の物質のやり取りを行う
  • 液胞・・・・水分調整、老廃物(不要物)の貯蔵
  • 葉緑体・・・光合成を行う
  • 細胞壁・・・植物の体を支え、形を保つ役割

細胞壁の働きをみると、「植物の体を支え、形を保つ役割」とありますね。

では、最初の議題をここでも確認していきましょう。
「なぜ動物細胞に細胞壁がないのか」という質問でしたが、
もし、動物細胞に細胞壁があった場合はどうなるでしょうか。

植物は根付いた場所から動かないよう、体を固定し、体の形を保つ固い構造が必要です。
動物に細胞壁があると、体を固定され、体の形を保たれる(体を動かせない)状態になります。

動物が体を動かせない状態になると、体の筋肉を動かしてエサを取りに行くことも、子孫を作ることもできません。動かなければ天敵に襲われる可能性も増加し、生活に支障をきたします。細胞壁はあっては困る不要なつくりなのです。

以上のことから、動物に細胞壁があると生活ができなくなるということがわかりました。
それでは、まとめにいきます。

まとめ

動物細胞に細胞壁がないのはなぜ?

答え
動物細胞に細胞壁があると体が動かなくなってしまい生活を送ることができないから

細胞壁があると、動物は動くことができず「敵から逃げる」「子孫を増やす」「エサを探す」ことができなくなりますね。だから、細胞壁があると生活が送れなくなってしまうのです。

※植物は根付いた場所に体を固定する必要があるため、細胞壁が必要になります。

参考文献