こんにちは。
当ブログ管理人は、中学生で拒食症を発症してから
過食症(過食性障害)になった摂食障害経験者です。
摂食障害になった経験を活かし、
摂食障害にまつわる話や摂食障害の改善方法を
ブログにしています。
今回は、「満腹感」をテーマにお話ししていこうと思います。
「満腹感」を失ってから 取り戻そうとしたきっかけ
摂食障害になった方ならわかると思いますが、
一度、摂食障害になると「満腹感」がわからなくなります。
「満腹感」がわからなくなるから、際限なく食べられてしまうということですね。
これが過食症にあたるんですけれど、
過食症を改善するには「満腹感」を取り戻さないと難しいわけです。
この満腹感がない状態、厄介なのが理解されにくいことです。
誰かに「満腹感」のことを相談しても、こんな感じで帰ってきます。
- 痩せてた場合
「食べれるんだからいいじゃない」
「もう少し太ってた方がいいよ」 - 太ってた場合
「ただの言い訳でしょ」
「私もそういう時あるわ~」 - 医者に相談した場合
「食べる量を決めてればいいんじゃないですか」
「食べれるようになったんだからいいでしょ」
「満腹感」がないと言っても理解されなかったな。
これを見て、共感してくれる人いませんか。
本当にこんな風に言われます。
食べれるようになると、
摂食障害で痩せていた(※拒食症経験ありの場合です)事実は周囲の記憶から消え去り、
食べられて健康的な体になっている、逆に太っている事実のみ受け入れられます。
ここから、自分で満腹感を取り戻さないとだめなんだと思うようになりました。
これが満腹感を取り戻すために東奔西走するきっかけでした。
満腹感を取りもどす5つの方法
サプリメントをのむ
満腹感に関係のある栄養素を調べてサプリメントを使いました。
ちなみに、満腹感にかかわりのあるサプリメントは次の4つ
- 鉄分
鉄分欠乏になると甘いものが欲しくなります。
この理由はなぜかというと、「TCAサイクル」と「解糖系」の働きが原因です。
体は「TCAサイクル」というエネルギー合成をするものがあります。
鉄分は「TCAサイクル」を動かすために必要で、鉄分が不足すると「TCAサイクル」が動かなくなります。すると、「TCAサイクル」の代わりに「解糖系」でエネルギーを合成するようになります。「解糖系」では糖が使われ、そのため甘いものが欲しくなってしまうという流れです。
鉄分不足が過食を引き起こす(満腹感がなくなる)原因だと考えたので、鉄分サプリを使用してみました。
結果は「いまいち効いたかどうかわからない」でした。
生理前は貧血気味でしたが満腹感には影響なしだったようです。
元気はでたかな….(病院でもらった鉄剤の方が効きました)。 - ビタミンB群
ビタミンB群が不足すると、甘いものや炭水化物が欲しくなると言われています。ビタミンB群はがエネルギー合成に必須のビタミンです。過食をすることでビタミンB群使われてしまい、エネルギー合成ができなくなります。すると、エネルギー不足=飢餓状態になり、過食を引き起こしてしまいます。
こういう理由からビタミンB群を取っていました。
結果、効いたかどうかはわかりませんでしたね。 - 亜鉛
亜鉛は女性ホルモンの働きに関わっています。これが不足すると女性ホルモンの影響で、生理前の暴飲暴食につながるそうです。
飲んでみた感想は「よくわからなかった」です。
亜鉛も同じように満腹感が改善したのかわかりませんでした。 - セントジョーンズワート
落ち込みがある、気分がスッキリしない方におすすめのサプリメントです。
飲んでみて「少し効いたかも?」と感じる程度でしたが、飲んでみて損はないかも。
「満腹感がなくなる」を「食べ過ぎ」に置き換えて探していくと
こういったサプリメントがでてきます。
満腹感はストレスや睡眠に関わっているので、
ストレスを減らす、睡眠の質を高めるものを色々試しました。
サプリメントも効果には個人差があります。
私は、効果を感じられるものは少なかった印象です。
それぞれ、1カ月から3カ月程度続けています。
鉄分だけは貧血のため今でもとってます。
効果があるかどうかわかりませんが….。
タンパク質を取る
タンパク質は幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の材料になります。
セロトニンは、精神を安定させる働きがあり、これが不足するとストレスを感じやすくなります。
つまり、セロトニンの材料であるタンパク質が不足すると、
セロトニン不足→ストレスを感じる→ストレス発散で過食(満腹感を感じにくくなる)
を引き起こしてしまいます。
こういう理由から、「過食はタンパク質不足が原因」とよくいわるのです。
ということで、タンパク質をたくさん取ってみました。
タンパク質を安く手軽にとるには
プロテインが有効だったので、それでチャレンジ‼
結果
「一時的におさまったかも」で終わる
プロテインには、ホエイプロテイン(動物性由来)とソイプロテイン(大豆由来)の2種類あります。
私は、においがましだったソイプロテインを使っていました。
結局、ソイプロテイン作った蒸しパンを食べすぎて、
体重も増えちゃったのでやめました。
プロテインは単体を食べた時は味が好みではなく、
お汁に混ぜた時はおいしくなさ過ぎて食欲減退、
それで「満腹感でたかな~」と感じた程度です。
1ヵ月ぐらい続けましたがこの結果で終了です。
月経前症候群(PMS)・月経前気分不快気分障害(PMDD)
生理前に、体調を崩したり、記憶力が悪くなったり、過食がさらに悪化したりしている気がしたので、
「PMSやPMDDのせいで満腹感がなくなっているんじゃないか」と考えました。
PMSをPMDDを改善すれば、もしかしたら満腹感がもどるかもしれないと希望をもって
産婦人科へ行ったわけです。
ココで処方されたのが、「ピル」です。
女性ホルモンを補充して、ホルモンバランスを安定させるものです。
月経前症候群(PMS)や月経前気分不快症候群(PMDD)であれば
保険適用されるということで試してみました。
結果
よけいに食べるようになってしまった、満腹感なく食べ続けてしまう
残念ながら、私の体には合いませんでした。
ピルは妊娠初期と同じ状態(ホルモンバランスが安定した状態)にして、
月経前の症状を改善するものです。
おそらく、妊娠初期と同じように食欲も増加してしまったのかと思います。
これは1ヵ月程度で断念、もっと続ければ効いたのかもしれませんが、我慢できませんでした。
その後は、漢方の「加味逍遙散」を使ってます。
これは少しだけ効いたような気がしますね。
過食症に効くSSRIを試す
次に試したのがこちら、SSRIです。
病院で過食症にはSSRIが効果があると聞き、さっそく試しました。
実際に試したところ、満腹感を感じられたこともありました。
ただ、慣れてしまうと過食が始まり、お金がかかるなということでやめています。
4か月ぐらい続けました。
3食きちんと食べる
これが一番、満腹感を得られた方法でした。
満腹感を失ってからの食生活と言えば、こんな状態です。
- 朝食
お腹すかないから食べない - 昼食
お腹すかないから食べない - 夕食
卵かけご飯少し - 夜食
※寝るれないため食べる、夕食でこれを食べることもある。
菓子パン6個、アイス、ごはん、おかず、インスタントラーメン
お菓子など色々
夜にまとめて一日分以上のエネルギーを摂取するので、不健康さ際立ちます。
お腹がすかないため、朝食、昼食は食べないことが多く、夜にかけて過食する生活
夜食はどうしても眠れないから食べていくスタイルです。
この生活を3食規則正しくたべるように直していきました。
- 朝食
ごはん、卵、お汁 - 昼食
おにぎり200gぐらい - 夕食
ごはん、おかず、お汁 - 夜食
※寝るれないため食べる
菓子パン6個、アイス、ごはん、おかず、インスタントラーメン
お菓子など色々
まだまだ、夜に過食する癖は治りませんが、
少しずつ満腹感を感じるようになり、過食する量は減っていった気がします。
今は、酷い時よりは過食が減った、満腹感をうっすら感じるレベルになっています。
あとづけの理由になりますが、
摂食障害によって脳が「食べないと危険だ」という考えになっているので、
脳を安心させるため定期的に食事が体内に入ってくるようにするのがよかったのだと思います。
また、本来人間は満腹感をもっているものではなく、後天的にみにつけるものです。
満腹感は赤ちゃんの時、規則正しい食事をとることで感じるようになります。
もう一度、規則正しくとることで満腹感を感じるようになっていったのかなと予想もしています。
もし、満腹感がないと悩んでいる方は、
苦しくても、少量でもいいので、3食とるのがいいのではないでしょうか。