この記事では、中学生時代の拒食症から高校生で13kg太った経緯についてお話ししていこうと思います。
簡単に説明しておくと、私は中学生から摂食障害を経験し、摂食障害を治すためにいろいろ試しています。中学生では拒食症、高校・大学・社会人では過食症(過食性障害)で悩んでいました。
その中でも高校生時代の過食はひどく体重が40kgから53kgまで一気に太ってしまうほど。皆さんも経験された方はわかると思いますが、拒食症からスイッチが入って過食症に変わっていくと際限なく食べ物を詰め込んでしまいます。
食べ物を食べても食べても「満腹感が感じられない」状態になっていきます。
拒食症からの移行だけで、標準体重に近づいてから食欲が落ちてくればよかったのですが、私の場合はそこで止まりませんでした。
「あれ?普通に食べられるけど満腹感が感じられないぞ?」と感じていたのもつかの間、高校の勉強や高校生活のストレスとともに13kg増加しました。まったく来ていなかった生理もこの時期に始まり、生理前の不調(PMS・PMDD)にも悩まされるように…。
生理前の食欲も過食を加速させた原因でした。
私はこの高校時代から太ってしまいましたが、「拒食症からだんだん食事もとれるようになった!」という皆さんには同じ道をたどってほしくありません。この記事を読んで、「あっ。なんかそっくり。」と思った方は早めの対策を、過食症になる前に普通の食事でセーブできるように気をつけましょう。それでは、私の13kg太った過食症(過食性障害)についてまとめていきます。
過食症がはじまったきっかけ
中学生時代の過食と満腹感
過食症がはじまったきっかけは中学生までさかのぼります。
中学生で発症したの拒食症のせいで、3日間だけ入院したとき出された食事がいつもの量よりとても多かったんですよね。残すのは嫌いだったので、時間をかけて食べましたが「これぐらい食べてもいいんだ」と頭の中で思っていました。
病院では、ごはんが毎食250g、だいたいどんぶりいっぱいぐらいの量が出されていました。それを目安に食生活を変えていくんですが、なぜか満腹感が感じられなくなっていました。
食べても食べても満足しないので、ごはんを1kg(マジです)食べて死にそうになったり、そばを10束近く食べたりしていました。この頃は、拒食症の影響で油ものを禁止していたので、食べていたのは油の少ない和食や炭水化物でしたね。量は多かったですけど。
こんな感じで食べていましたが、1回この量を食べると胸やけや胃もたれがあったので、中学生時代は35㎏から40kgの増加で止まっていました。
本格的な「The 過食症」は高校にあがってからです。
高校生で過食症がはじまったきっかけ
高校生2年生になったとき、ついに長年禁止していた菓子パンに手を出してしまいました。それも夕食を食べた後に。これが過食スイッチの引き金となりました。この一つの菓子パンが過食症がはじまるきっかけです。
その日から、菓子パンやアイスを食べるようになり、夜でも構わず食べるように変わっていきます。食べるのに伴い体重が40kgから53㎏へ13kgも増加しました。ついに来ていなかった生理も来て、「あーあ」という感じです。
高校2年生から過食症が始まり、体重が13kg増加しています。(大学生でMax59㎏まで増えました。)
体型が大きく変化し、周りの態度が思いっきり冷たくなったのを実感して本当につらかった。それがさらに過食症を悪化させた気がします。
13kg太った食生活と満たされない満腹感
13kg太るまでにどんな食生活をしていたかというと、次の通りです。
- 朝:少しだけ食べる(気持ち悪い)
- 昼:普通のお弁当ぐらい(気持ち悪さ残っているor極度の空腹感)
- 夕:一般的な家庭の夕食の量
- 夜:菓子パン2~3個、アイス、インスタントラーメンなどなどあるものを食べる
なぜ、夜に食べるのかというと「眠れない」からです。
眠るために食べるのが私の過食する大きな理由でした。なかなか、夜に眠れず3時、4時になることもしばしば。明日がきつかったので仕方なく食べていました。
高校生で特に困っていたのは、満腹感が感じられないことです。
いくら食べても満たされないので、食べようと思えばいくらでも食べてしまうですね。だから、昼食や夕食は胃が微妙な感じで食事をやめる。そうすると常に頭の中は食べることでいっぱいになります。
満腹感を感じない=お腹がいっぱいにならないと同じですからね。満足でいない状態で食事をやめているので、余計に食に意識が向いてしまうんですよ。
それが夜に眠れない、食べたいにつながるわけです。
こんな食生活ですから、空腹感でふらふらになっているか、気持ち悪くなって吐きそうになっているかで学校生活を送っています。ふらふらの時に、部活があるともう耐えられないと心の中で鳴いていました。「何で普通に食べられないんだろう」これが青春を謳歌する高校生で感じていた一番の悩みです。結局、部活もやめ、勉強もあまり手がつかず、食に支配された高校生活でした。
過食症の原因と思われること3選
完璧主義だった(過去形)性格
過食症になった原因が、たった一つの菓子パンだったというのは、自分が今まで完璧に整えていた食事のとり方の崩壊を表しています。
一回の失敗で「もういいや」とあきらめの境地になる完璧主義な性格が、拒食症から真反対の過食症へと導いたのかもしれません。
完璧主義だったと過去形なのは、今はもうそこまで完璧に何もかもできなくなっているからです。やっぱり、食事のとり方で心が変わってしまいましたね。ほんとに昔の自分に戻りたい…。
もともと食欲旺盛だった
私は小学生の頃から、人よりは多く食べるタイプの人間でした。もともと遺伝的に設定された体重が人より重ければ、拒食症から回復するまで増加する体重が多いのもうなずけますよね。
53㎏は標準体重スレッスレですが、これが自分にとってのベスト体重だった可能性も‼
※今も過食をしていますが、だいたいこの体重で落ち着くのでこの説を唱えています。
生理によるホルモンバランスに影響を受けやすい体質
今だから思うことですが、もしかすると成長期とホルモンバランスが影響して急に太ったのかもしれません。体型の変化の仕方が成長期と同じだったので、体が限界だったのだと思います。
それに加えて、ホルモンバランスに左右されやすい体質が過食症に影響している気がしました。女性ホルモンの一つである「プロゲステロン」というホルモンには食欲を増加させる性質があると言われています。また、PMSやPMDDでは食欲の増加が症状にあげられています。
だいたい、生理1週間前から体調がおかしくなり、記憶力低下、集中力低下、食欲増加、強い眠気が現れてくるので、過食症にもつながりやすかったと思います。
この記事を参考に、こんな状態だと危険だなと感じてほしいと思います。食事は生活の中で最も大切な活動です。悩んでいれば信頼できる人に早めの相談を!
以上で終わります。