PMS・PMDDに悩む人の生理周期と体調不良~1ヵ月のサイクル~

病気

皆さんは月経前症候群(PMS)や月経前気分不快障害(PMDD)を知っているでしょうか。

月経前症候群(PMS)とは、生理2週間前ごろから始まる様々な症状がでる病気のことで、生理がくると症状が改善されていくのが特徴です。月経前症候群(PMS)の症状に、重い精神症状が多いと月経前気分不快障害(PMDD)と診断されます。

PMSやPMDDどちらも女性にとって負担になる症状ですが、実際にどんなサイクルで症状が現れていると思いますか。今回は、生理周期と体調や感情などをまとめて紹介していきます。これを参考に女性がしんどい時期を確認してみるといいかもしれませんね。

まずは生理周期を確認

生理周期(月経周期)は25~38日周期が正常です。
生理周期は、大きく4つの時期に分かれています。

この4つの時期は、脳の下垂体から分泌される「黄体化ホルモン」「卵胞刺激ホルモン」と卵巣から分泌される「卵胞ホルモン」「黄体ホルモン」の増加・減少によって区別されているので、ホルモンと合わせて確認していきましょう。

  • 月経期
    生理(月経)がある時期です。生理開始から終了までをさします。
    だいたい、3~7日間続きますね。
    ※黄体ホルモンと卵胞ホルモンが減少しています。
  • 卵胞期
    卵胞刺激ホルモンが上昇してくる時期です。月経終了後から排卵が起こるまでをさします。この時期は、女性がもっとも快調になります。たった1週間程しかないんで残念です…。
  • 排卵期
    卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンが急激に増加する時期です(卵胞ホルモンも上昇しています)。排卵期のホルモン上昇により、体のだるさなどの体調不良が起こりやすくなります。他に、おりものが増えるといった症状がありますね。排卵期はだいたい生理2週間前(14日前)と言われています。
  • 黄体期←PMSやPMDDが起こる
    卵胞ホルモンの血中濃度が高い状態で維持され、妊娠の準備期間となる時期です。生理前2週間をきったあたりから黄体期となります。黄体期には、心身ともに不安定になる時期で、PMSやPMDDはこの時期におこるとされています。PMSやPMDDによる様々な症状が月経期まで続きます。

生理周期はこのようになっています。
だいたい、PMSやPMDDは生理2週間前から現れてきますが、これは排卵期から黄体期と重なっているということですね。

次は、生理2週間前あたりからスタートするPMSとPMDDの症状について詳しく見ていきます。

PMSやPMDDの時期と症状

生理2週間前(排卵期あたり)

生理2週間前から生理の時期にかけて気分は下降傾向になります。はやい人は、ここから不安やイライラ、寝つきの悪さ、日中の眠気、過食などが始まってきます。

生理の症状が重い人はこの2週間前から始まっていることがあるですよね。1ヵ月で2週間しか元気に過ごせないときもあるということです。

生理1週間前

女性ホルモンのプロゲステロンが優位になる時期です。この時期は、女性の体調不良を訴える症状がたくさん体に現れていきます。症状の強さ重さには個人差があり月ごとにも違いが出てきます。一般的に次のような症状が出ると言われています。

  • イライラ
  • 便秘
  • 浮腫・むくみ
  • 強い眠気(いくら寝ても眠い‼)
  • 過食(ダイエットがパーになります)
  • 肌あれ・にきび
  • 不安・うつ傾向
  • 胸がはる
  • 下腹部痛

ちなみに私はPMDD(精神症状の重い方)なので、こんな症状が出てきますね。

  • 仕事や勉強の効率が落ちる
  • 忘れっぽい・記憶力が悪くなる(ワーキングメモリーの低下)
  • 文章が読んでも頭に入ってこない
  • 人間不信になる・疑心暗鬼になる
  • 眠れない・眠すぎる
  • 過食
  • 体がだるい
  • 集中力できない(参考書を投げたくなります)
  • 自分に自信がなくなる(自己肯定感の低下)
  • ※個人の意見です。めちゃくちゃ個人差があります。

まるでうつ状態ですね。これが毎月くるので困っています。過食もひどくなり、菓子パン5,6個とごはん、インスタントラーメン、お菓子など甘いもの、ジャンクフードが無性にほしくなります。ダイエットをしていてもここでリセットされてしまうのが毎月の流れになっています。

生理3日前

まだかまだかと生理が来るのを待ちます。本当は寝込んで痛いほど、体が尾もだるい時期です。生理1週間前あたりから始まった症状が一層ひどくなり、体調が悪化しています。この時期は、無理をせずしっかり休む必要があるでしょう。

生理中から生理終了日まで

生理中は貧血になりやすいですね。生理痛がひどい人はこの時期に、ズキンズキンと痛み出します。その痛みはお腹の中をえぐられるような痛みと表現される方もいるほどです。ただし、この痛みも全くない人から痛み止めが効かないほど痛みを感じる人まで様々です。

痛みに違いがあるせいで、女性同士でも理解しあえない場合もあります。私は痛みは症状がいろいろでるかわりにこちらの痛みはないタイプですね。

生理終了日以降

生理が終わるころは、女性がもっとも体調がよくなる時期です。今まであった症状は改善し、体も心もスッキリした状態に変わってきます。生理前の症状が嘘のように元気になるので、周りからもうっすらわかるかもしれません。

症状としては特にないですが、この時期に女性が感じる体と心の変化をまとめてみました。

  • 何か新しいことにチャレンジしたくなる
  • 視界がひらける・広くなる(見える範囲が広がります)
  • 頭がスッキリ‼
  • 食欲がまともになってくる(もういいやと食事を止められる)

生理が終了するだけで、勉強や仕事をバリバリできる体制に切り替わり、スッキリした気分になります。食欲も心も安定してくるので「とってもラク」になってきます。

以上が、女性のPMS・PMDDの症状になります。
生理周期に合わせて変化する女性の体調の参考にしてみてくださいね。