摂食障害は自閉症スペクトラム(ASD)のグレーゾーン?

病気

この記事では、摂食障害と自閉症スペクトラム(ASD)のグレーゾーンについて書いています。

私は過食で悩んで病院に悩んで病院に行った時、
「過食症」とは診断されませんでした。

なんと診断されたと思いますか?

私はこのとき「自閉症スペクトラム(ASD)のグレーゾーン」と診断されました。

皆さんも普通に食事ができないと悩んでいる時、
精神科や心療内科などの病院に見てもらうことがあるでしょう。
その病院では、自分の思っている病気で診断されないかもしれません。

今回は、なぜ摂食障害の人が「自閉症スペクトラム(ASD)のグレーゾーン」と
診断されてしまうのか見ていきます。

自閉症スペクトラムとは?

まずは、「自閉症スペクトラム(ASD)」とはどんなものか見ていきましょう。

「自閉症スペクトラム(ASD)」は、病気ではなく発達障害の一つです。
「自閉症スペクトラム(ASD)」には、次のような特徴があります。

自閉症スペクトラム(ASD)の特徴
  • 対人関係やコミュニケーションが苦手
  • こだわりが強い
  • 冗談やたとえ話がわからない(文章通りの意味にとらえてしまう)
  • 急な予定変更があるとパニックになる
  • 感覚過敏や鈍麻(感覚過敏の逆、感覚が鈍いこと)がある
  • 男性に多いと言われている
    ※女性は社会への適応能力が高いため見逃されている説もある

コミュニケーションが苦手だったり、こだわりが強いといった特徴をもっています。
また、光の明るさや臭い、音などに対して過度に気にしてしまう感覚過敏を持っていることがあります。

自閉症スペクトラム(ASD)は、病気というより発達障害になるので、
生まれつき持っているものです。

女性の中にはこのような障害を持っていても、社会に適応できる人が多いため
大人になった段階で診断されることもあります。

私の場合、自閉症スペクトラム(ASD)のグレーゾーンと診断されました。

大人になって、自閉症スペクトラム(ASD)と診断されるとき、
発達障害のグレーゾーンだと言われるかもしれません。

発達障害には、症状がひどいものから日常生活にそれほど影響がないものまで幅があります。
一見すると普通の人と変わらないように見える人もいるのでグレーゾーンと表現されます。

ただ、大人になって学校とは違う能力が必要になった時、
その障害の特性が欠点として見えてくることも

ここで多くの人が病院に行き、
発達障害のグレーゾーンと診断される
という流れです。

大人の自閉症スペクトラム(ASD)と診断される可能性のある人はこんな人です。

自閉症スペクトラム(ASD)の可能性のある人は?
  • 対人関係やコミュニケーションが苦手
  • こだわりが強い(完璧主義、0か100かの考え方になる、同じルーティンにこだわる)
  • 急な予定変更でパニックになる
  • 融通が利かない

大人になって自閉症スペクトラム(ASD)と診断される可能性がある人の特徴や
子ども時代に自閉症スペクトラム(ASD)のような行動があったかどうかなどをもとに
診断されることが多いようです。

これに加えて「ウェクスラー式知能検査」と呼ばれるIQ検査を行い、
能力の凹凸を診断材料とすることもあります。

以上が、自閉症スペクトラム(ASD)の特徴ですが、
摂食障害とどのようにかかわっていたのでしょうか。

次は、摂食障害と自閉症スペクトラム(ASD)の関係を見ていきましょう。

摂食障害と自閉症スペクトラム(ASD)の関係

自閉症スペクトラム(ASD)の二次障害には摂食障害が含まれています。

自閉症スペクトラム(ASD)の特性を持っている人は、人間関係がうまくいかず孤立してストレスを感じたり、他の人ができることが自分にはできないという劣等感により自信を失ってしまいます。

そのストレスや自信の喪失により、
精神症状や身体症状といった二次障害が発生します。
二次障害の一つに「摂食障害」があるのです。

摂食障害は、極端な食のこだわりや完璧主義な人がなりやすい特徴があるので、
自閉症スペクトラム(ASD)の人がなりやすいことがわかりますね。

このように、自閉症スペクトラム(ASD)と摂食障害は強く関係していることがわかります。

最後に

自閉症スペクトラム(ASD)が原因となり
摂食障害を発症する可能性があるということがわかりましたが、
実際どうでしょう。

摂食障害には、
食への強いこだわりや、完璧主義な人がなりやすい
といった特徴があります。

摂食障害の特徴は自閉症スペクトラム(ASD)の特徴と似ていますね。

このことから、
摂食障害なのに自閉症スペクトラム(ASD)と診断されることもあるでしょう。

特に、摂食障害の拒食症と過食症を行ききしている人や
長年摂食障害と付き合ってきた社会人の方は
摂食障害の診断基準があてはまりにくくなっていると思います。

私も現在、微妙なラインにいるのでこのように診断された可能性があります。
個人的に、自閉症スペクトラム(ASD)のグレーゾーンは
多くの人があてはまる特性なのであまり信用していません。

もしかすると、摂食障害と自閉症スペクトラム(ASD)は
リンクしているのかもしれませんね。